飯能市史一落穂集(4)
比留問道場の切紙

比留間道場の切紙

日高町の梅原に、江戸時代から明治にかけて剣道の道場があった。この道場は近郷に聞こえが高く、現在飯能市域となっている吾野や原市場方面には、数多くの弟子がいた。

「切紙」とは、免許目録のことで、つぎに紹介するものは、初代道場主の比留間與八郎源利恭以下、代々四名の当主の名をもって、吾野三杜の弟子西川清輔に与えられたものである。

切紙
甲源一刀流 剣術表
五天
一、妙剣
一、実妙剣
一、青眼
一、上段
一、独妙剣
夫剣術熱心之輩は其志正直而欲有信於朋友精心幽静而極其妙処焉其志不正則其鋒鋩鈍也形不正則其影不直之謂也毎以比心可為修行者也
右之条々依為執心今般令伝論■(註:冠が"己"、脚が"十")雖為親子兄弟執心対無之者他見他言可相慎者也仍 而切紙如件

目録
夫剣術者心術也一身主而不言働手□□不到則有手脚如無心躰一致而究其勝心修術也毎留心於剣術輩勿怠慢當流剣名目録如左
陳皮組
一、切落
一、発身翻額
一、寄身切
一、本格式
一、捲切
残心組
一、霞隠
一、躰當
一、右足
一、左足
一、水車
及切合組
一、反右足
一、反左足
一、頭打剣
一、左右越身
一、逆払
鋒露離剣
禰鋒露離剣也鋒刀鋒芒又筍子所謂如鋒刀斎起鋭而難犯露々現也 離支離散乱差参也 若夫両硬相打則不能決雌雄然渠頼鋒鋩以露強気思闘□以折焉窺我 以多年錬磨之功出秘計不用触犯恰如綿刀而不挑戦応変易則 土円 哉妙哉使渠不覚手 柾 落刀脚乱踏地号之謂鋒露離剣也

何事も時の風情に行く様に
嵐ふけといとはじ
夫人は性質ひとしからずと云とも謀て人の長短をかたるべからず
人一度してこれをよくすれば己是を百たびし人十度して是をよくせば己れを千たびすれば愚なりといへども必明に柔なりと云ともかならず強し
其いたるにおよひては一なり益無解怠可為修行ものなり
雅犬多年依為執心右之条々今般令伝受旱錐為同門之輩許伝対於無之者決而他見他言可相慎者也伍而如件
免章
夫剣術は武業也
百練千鍛純一無雑琢磨功成而不正慢心無解怠事専要也
故致此妙処則思勝與敗臨機応変奇々妙々胸宇諮然者也
讃帖伽而如件
視相剣無相剣
禰視相剣無相剣也
明体用一源顕微無間 灸 謂所陰陽明暗是也
明中有暗暗中有明勿明相視勿以暗相過然則以隠顕出
設有無背触無膠柱而有前忽焉在後則向敵莫不勝号之謂視相剣無相剣也
鳴子をハ己可羽か勢に動かせて おのれとさわぐむらさめが雉
夫剣術修行之仁は其心を正するを以て本とす
仮初にも人の害になる事を慎むべし
心直き人には神明の応護をたれ玉ふ故に其身堅固にして不意の難を免かれ修行日々に達するなり
先當流の心得は国法を守り君臣の忠義を専一とし父母に孝を尽し朋友に交るに信を以てし他流を蔑にせず大酒を好まず身をへ里くだり當流相打を以て本意とす
丸勝を以て

編さん日誌

4月
11日編集小委員会 地形・地質編
22日編集委員会地形・地質編
28日編さん委員会地形・地質編の発行について
5月
27日市町村史編さん連絡協議会へ事務局員出席
29日地形・地質編入札
4月
9日〜地形・地質編校正