幻の明治神宮



幻の明治神宮

東京代々木にある明治神宮は、明治天皇、昭憲皇太后を祭神として、大正四年から大正九年までの五年の歳月を費やして創建されたものです。

ところが、これを建設する際、飯能が候補地として名乗りをあげました。

大河原喜雄氏所蔵の文書によると、大正二年二月付で大字大河原の朝日山一帯約十五万坪の場所へ招致したい旨の請願が、建設委員長と宮内大臣宛に出されております。

町をあげての請願であったらしく、町長はもちろん、神宮建設請願委員なども決まっておりました。

「この土地は地広く、山高く、水清く且眺望に富み、俗界と離れ崇高であり、帝都との交通も宣しく、殊に本町は明治天皇陛下行幸の由緒もあり」と理由書を認め、地形図断面図、位置図等も添付してあり、飯能町長小山八郎平が請願人となっております。

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