裏手の浅い洞窟のようなところには、廃棄されたような形で並んでいる石仏が数多くあります。
廃仏棄釈の名残なのかどうなのかわかりませんが、皆、首を失っています。胸まで枯葉に埋まったものもあります。

(別の時間、アングルの写真)

(奥側から眺めた写真)

『飯能の石仏』に掲載されているものを数えると観音29体(1体の如意輪観音を除くすべてが聖観音)、 地蔵2体、青面金剛1体となっています。
造立年はすべて不明です。また、施主の所在地もほとんど不明ですが、 判明しているものだけでも下畑村・直竹村・富岡村・上成木村・小布市村・五日市内となっており、
青梅側にも尊崇者が多く居たようです(小布市は現在の小曾木一丁目あたりらしい)。

またp224には「岩渕岩井堂観音 洞内石仏群」として写真が掲載されています。
『飯能の石仏』は平成元年に初版が出ているので、少なくとも20年は経っているということになるのですが、
見比べると現在とは様子が違っていて、無くなった頭部の代わりに石を乗せているのが目立ちます。
また「平将門公眷属御霊・・・」という木札が立っているのが見えます。これはなんでしょう?

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