飯能百景 39

滝の入のタブの木

このタブの木は、上直竹下分富士浅間神社の裏山の東斜面に植裁された杉、桧の林の中にたっています。

タブの木は一名「いぬぐす」と呼ばれ、温暖地によく自生し、日本、台湾、朝鮮、中国に分布しています。我が国では、九州、四国、本州南部に多く見られます。

この滝の入のタブの木は、樹高約20㍍.目通り5・5㍍、根廻り7㍍、枝張り東西へ27㍍、南北へ25㍍、樹齢700年の木です。この大きさは、標準を大きく上まわっているばかりでなく、我が国のタフの木の分布において北限を記録しています。

このタブの木も昭和34年9月の伊勢湾台風及び41年9月の台風26号で、幹をはじめ大小の枝に大きな被害を受けましたが、枝張り20㌃を誇った往時の姿こそありませんが被覆、枝打ちなどの手当てによって、樹勢は回復しつつあります。

昭和6年3月27日県指定

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